高血圧にアダラートとWBS報道での耳鳴りの原因

高血圧は自覚症状がなく進行してしまい、高い血圧の状態が通常になってしまうことで血管に負担がかかり、それによって様々な疾患につながってしまいます。そのため、自覚症状がなくとも血圧を下げるということが薬物療法によって行われることが多く、カルシウム拮抗剤であるアダラートは血圧を下げる目的でよく用いられます。アダラートは歴史のある医薬品であり、初期には使用が難しいものとされてきました。しかし、アダラートCR錠という徐放性の医薬品が登場したことによってアダラートは高血圧治療における確たる地位を手に入れました。
自覚症状がないとされる高血圧でも、頭痛や耳鳴りを訴え始める患者がいます。高血圧における自覚症状は高血圧そのものではなく、それによって引き起こされた疾患によるものであるのが一般的であり、その症状から原因を究明することが大切になります。しかし、耳鳴りの原因には諸説あって何が悪いのかということになると誰もが口をつぐまざるを得ないというのが事実でした。
こういった中で耳鳴りの原因が脳にあることを解明したという報道がWBSで行われたのは医療界にとっては衝撃的でした。聴覚に無関係な脳の領域が関与しているというWBSでの報道により耳鳴りに苦しむ高血圧患者が来たらまずは脳を疑えという図式ができあがったのです。WBSでの報道により今後は製薬企業も治療薬開発に動き出すと期待され、日本人の多くがもつ悩みの一つを解決することができるようになる可能性も開けました。しかし、WBSの放送内容だけでは脳が関与しているということが示されただけであるということも重要な点であり、他のメカニズムによっても生じている可能性は残されています。